なべしま銘茶

Nabeshimameicha

深蒸し茶専門店

なべしま銘茶創業の地である下一之町は、高山の名所のひとつ「古い町並み」からほど近く、古くから商いの街として知られています。
私たちが創業当初、この地で大八車に茶を積み一軒ずつお届けしていた頃から変わらないのは、人とのご縁をつなぎ、茶の心を伝えていくことです。
農家や茶問屋が提供する毎年の茶葉の個性や強みを見極めながら、卸先のニーズに合わせた私たちならではの日本茶を届けたい。
そのためには、顔を合わせ、心を通わせるお付き合いが不可欠です。
近年はアメリカやヨーロッパでの日本茶の文化を広める活動、オンライン上での販売も精力的に行っていますが、
どんな人に、どんなお茶を提供し、どんな時間を届けたいのかという思いは、伝え方やエリアは変わってもこれからもずっと変わりません。

なべしま銘茶 社長田中の思い

Nabeshimameicha & Japanese Tea
なべしま銘茶 社長田中の思い

株式会社 なべしま銘茶

代表取締役社長

田中 和弘KAZUHIRO TANAKA

伝統と革新の融合

伝統と革新の融合

「なべしま銘茶」は、100年を超える歴史を持つお茶の老舗です。先人の遺産「すべてはお茶から始まる」の精神を継承し、人との繋がりや思いを尊重し、ただ美味しいお茶を提供するだけではなく、お茶の文化が育んできた温かな心を共有し、共感できる瞬間を創り出したいと思っています。元々、お茶屋は日本全国を巡り、地元のお客様に合ったお茶を探し、提供してきました。現在では、その範囲が国内はもちろん、海外にまで広がっています。しかし私たちの役割は変わりません。お客様一人ひとりに合った茶葉をご提案することです。飛騨高山は高冷地として知られ、お茶の栽培には適していませんが、茶畑を持たないこの地域の豊かな自然の中で、各地の農家が丹精込めて作ったお茶を、当社独自の技術と伝統を活かし、世界へ発信し、次世代に継承する拠点としています。そして今、私たちは自社ブランドの商品開発に取り組み、「飛騨むぎ茶」「飛騨紅茶」をはじめとする新しい味と香りを追求しています。またお茶のソムリエとしての知見を活かし、茶葉と他の素材を独創的にブレンドする新たな挑戦を続けています。皆様にとって特別な瞬間を創造することで、これからも変わらぬ価値を提供し続けることをお約束します。

伝統と革新の融合

下 まどかMADOKA SHIMO

私の一日は、囲炉裏に炭を入れ、鉄瓶でお湯を沸かすことから始まります。沸騰した鉄瓶のお湯で丁寧にいれたお茶をお客様に提供する際には、たとえほんの短い時間でも、心が安らぐ空間で過ごしていただきたいと願っています。お茶は多くの人にとって嗜好品の一つですが、私にとってはそれだけではありません。高価なお茶が必ずしも質の高いお茶であるとは限らないという事を踏まえ、飲む人が「おいしい」と感じるお茶こそが、真に価値のあるお茶だと考えています。この信念のもと、私たちはおもてなしの心を込めたお茶の提供を大切にしています。お客様一人ひとりの声に耳を傾け、それぞれに合った「おいしいお茶」をご提案します。

下まどか

創業明治41年 なべしま銘茶の歴史

Nabeshimameicha’s History

はるか平城・平安の昔から匠の技を連錦と伝える山都・飛騨高山。茶道宗和流の祖・金森宗和生誕の地としても知られ茶の心をいまに伝える町。明治41年創業の「なべしま銘茶」はこの地で生まれ、飛騨びとに茶を商うことで人々の暮らしの中に「茶の心」を育んできました。

創業明治41年 なべしま銘茶の歴史
創業明治41年 なべしま銘茶の歴史
  • 1908年 高山市で「鍋島甚三郎商店」を創業
  • 1965年 「株式会社鍋島甚三郎商店」に法人化
  • 1976年 「株式会社鍋島商店」に社名変更
  • 1990年 株式会社鍋島商店の販売部門を独立し、「株式会社なべしま」を設立
  • 2005年 株式会社なべしまのお茶部門を独立し、「株式会社なべしま銘茶」を設立
  • 2005年 株式会社鍋島商店・株式会社なべしまを岐阜県高山市上岡本町より赤保木町へ移転
  • 2014年 グループ企業4社を完全子会社化
  • 2018年 (株)なべしま銘茶ISO22000取得
創業明治41年 なべしま銘茶の歴史
創業明治41年 なべしま銘茶の歴史
創業明治41年 なべしま銘茶の歴史

重要文化財店舗

Nabeshimameicha’s Store

歴史的建造物の認定と現代の安全基準への取り組み

「なべしま銘茶」は、2017年3月24日に高山市でその歴史的ならびに建築上の価値が認められ、登録有形文化財(第21-0250-0251号)および景観重要建造物(第14号)として指定されました。明治中期から大正後期にかけて建設された現在の店舗は、高山市一之町の街並みにおいて大きな貢献をしており、近代高山商家の商業空間の変遷を示す貴重な証拠として、建築史上も高い価値があります。
特に、当店の蔵は国学者田中大秀の父、弥兵衛により江戸時代後期に建設されたものであり、高山の伝統的な土蔵建築の古式を今に伝える貴重な遺産として、高山の文化財の一端を形成しています。青柳氏(立命館大学理工学部建築都市デザイン学科講師)によれば、「この店は近代の高山商家の商業空間の変化をよく示しており、建築史上非常に価値のあるもの」と評価されています。
さらに、当社では現代の世界標準に準じた安全基準の維持にも力を入れています。この一環として、食品安全マネジメントシステムの国際規格であるISO22000の認証を取得。これにより、歴史的価値を保ちながらも、お茶の合組から提供に至るまでの全プロセスにおいて、最高水準の衛生管理を実現しています。我々は、なべしま銘茶として、この歴史的建造物を守り、後世に継承する責任とともに、お客様に安全かつ高品質なお茶をご提供することにも深く取り組んでいます。

店舗紹介

Store Introduction

株式会社なべしま銘茶

〒506-0843 岐阜県高山市下一之町12番地
TEL:0577-32-4086 FAX:0577-34-7785

アクセス:JR高山駅から車で6分。(徒歩13分)